関ジャニ∞の冬のリヴィエラ

やすの髪が青くなったことに動揺を隠せない新米です。やすす〜率直に言ってあれはどうなん〜?

 

なにをしてもやすは可愛いかもしれないけど、もっと可愛い道はあったよ!!きっと!!!

なにより1人で鮮やかなピンク黄緑を担当しているところがやばい🤔可愛いけどさ!!!

 

さて、本日は

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6曲目です。「冬のリヴィエラ

絶対リヴィエラをリヴェイラって言っちゃうやつ〜

全く知らなかったのですが、森進一さんのカバーなんですね。

 

レビュー

これはね、もう森進一さんが素晴らしすぎる…

すごく主観的になるんですが、この曲って、一言で表すと「諦念」だと思うんですね。

彼女は俺には過ぎた女さ

とか

愛しければ愛しいほど

とか言ってはいるけど、この歌では男は結局は捨てていく側で、女が捨てられる側だと思うんですね。たとえそこにのっぴきならない理由があって、別れざるをえないにせよ。

だから、歌っていることは一見重そうに見えるんだけど、実はもう諦めている軽やかさみたいなのもどこかにあると思うんです。辛いけどしゃーなかったもんね、みたいな。諦念ですね。

森さんの歌ではここらへんの機微が本当にうまく表現されてると思います。

 

関ジャニ∞の方は、森さんとは逆になってしまっている。歌い方とか音が軽いのに、すごく深刻になっちゃってる。

(とりあえず編曲が気に入りませんでした。なんやねんフッフッフゥてと思ってしまった…)

特にサビ、大人数で歌っているはずなのに、あんまり深みがないというか、弱い感じがしました。

まだ早かったんだろうなあってのもあるけど、ちょっとなあ〜。なんでこれをこのときにやることになったんでしょう…むむむ

 

ただ、ハーモニーの美しさはさすがに昔から関ジャニ∞だな〜

メインボーカルが1人ずつ歌っている1番よりも、メンバー2人ずつ歌っている2番の方が圧倒的に好き。

特に、村上さん。1人で歌っているときに上手いなあと思ったことはあんまりない2人だけれど(失礼)、他のメンバーと一緒に歌うってなったとき、すごく心強い。

やさしさが霧のように

シュロの樹を濡らしてる

すばパートとか

皮のコートのボタンひとつ

とれかけてサマにならない

村上さんと錦戸くんね。

メインボーカル1人よりも確実にパワーアップさせてくるのはこの頃からなんだなあ。

 

ランキング

1.旅人
2.10年後の今日の日も
3.DREAMIN' BLOOD
4.浪花いろは節
5.All of me for you
6.冬のリヴィエラ

 

今回は最下位につけました。

森さんの「冬のリヴィエラ」を聞いちゃったのが良くなかったかもしれないけど!

 

書きたいネタがたくさんあるけど、なかなか筆が追いつかない…

ゆっくり書いていくぞ〜

 

短めですが、今回はこれにて!

10年後の今日の日も で妄想

久しぶりになりましたが、これの続きです。
バンドマン、図らずも関ジャニ∞に落ちる 〜関ジャニ∞の楽曲レビューと好きな曲ランキング始めます〜 - ほかほか新米
5曲目、「10年後の今日の日も」

レビュー

とりあえずタイトル、これまでわたしにとって関ジャニ∞で"10年後"と言えば「象」でしたわ…(「10年後またここで会おうよ」)
タイトルからは全く分からなかったのですが、クリスマスソングなんですね。今の季節にぴったりです🎄
そしてこの曲、ものすごく妄想が捗りませんか?
というわけで、今回は「関ジャニ∞遠距離恋愛。久しぶりのデート」妄想をお送りします。もちろんBGMは10年後の今日の日もで!(妄想が嫌いな方はバックでお願いします)

横山裕の場合

なんだかソワソワしてしまって待ち合わせ場所に早く着きそう。落ち着いた大人でいたいけど、気持ちがはやって仕方ない、みたいな。不安と期待と緊張を抱えながら、硬い表情で待ってると思う。
小走りで行ったら、安心して初めて薄く笑うだろうな。「遠いとこよう来たなあ」「寒いしどっか入ろうや」って気遣ってほしい。
服装は黒のPコートもしくは黒のダッフル。

渋谷すばるの場合

駅まで迎えに来て、忠犬みたいに待っててほしい。多分徒歩。
とりあえず早く家に帰って抱きしめたいので外にいる間は不機嫌。ウィンドウショッピングなんてできたもんじゃない。「早よ帰ろうや〜」とか言ってくる。で、家に着いたらもうベッタベタ。
MA-1に大きいスヌードとか巻いて、埋まってたらかわいい。

村上信五の場合

「お前何をそんなに持ってきたんや、貸せ」とかすごい勢いよく言って鞄を奪われそう。「も〜あほちゃう」とか言うものの、久しぶりに会えたから本当はもっと優しくしたかったのにとかちょっと凹んでたら愛しい。
いつもと変わらないなあと思ってちょっと笑って、「なんやねん!」ってキレられたい。
キャメルのダッフルショート丈が良い。

丸山隆平の場合

ちょっと緊張気味なのかわけわからんギャグとかを連発してくる(多分あんまり面白くないやつ)。
かと思いきや、ものすごい優しい目で見てくるし、ものすごいくさいセリフを超真剣に言ってくるので照れたい。「ほんまに会えて良かったわあ」とか。ギャップでぎゅんぎゅんしたい。
キャメルのチェスターもしくはダッフルで来てほしい。

安田章大の場合

「めっちゃ会いたかった〜!」って言う。絶対大きい声で言う。し、そのまま外でハグしてくる。テンション高いバージョンのやす。
それから、いつもに比べてえらい勢いでしゃべりそう。「ほんでなほんでな〜」ってウキウキしてるのを横で見守りたい。
髪色は金か銀がいい…と思ったけど、黒でも茶色もいいな…
派手すぎないスカジャンだといい。

錦戸亮の場合

車で迎えに来てくれるのを待ちたい。ちょっと遅れてきて、「ちゃうねん、道が思ったより混んどってな」とか言ってシュンとするのを見たい。
多分、そのままドライブデートする。
錦戸くんは黒のライダース着てくると思う。

大倉忠義の場合

珍しくちょっとだけ集合時間より早く来る(大した意味は無さそう)。で、「俺えらいやん〜褒めて褒めて〜」って言いそう。かわいい。褒めちぎる。
きっと良くも悪くもいつもと変わらない感じ。
無駄に薄着で来て、寒い寒いと大騒ぎ。でもしっかりハットとかかぶってそう。


(これもうちょっと深掘りしたくなってきた…)


ランキング

1.旅人
2.10年後の今日の日も
3.DREAMIN' BLOOD
4.浪花いろは節
5.All of me for you

2位にしました。今回は全く曲の云々に触れなかったのですが、この曲も好きです。
恋愛ソングでこんなに上位にくるのは珍しいかもしれない(決して恋愛ソングが苦手なわけではないのですが)
特にAメロのベースが好きです。久しぶりに会えるどきどき感が伝わってくる気がする!

「味園ユニバース」を観た Lite 〜渋谷すばるを愛でる回〜

鑑賞より数日経ちましたが、いまだにポチ男ロスなわたしです。流石にお風呂でずっとポチ男のことを考えちゃうなんてことはなくなりましたけどね、恋かよ。

前回もポチ男を愛でる記事を書こうと思ったんですけどね、ストーリーが好きすぎてあまりにも深読みもりもり重ったるい記事を書いてしまいました。(以下参照です)

 

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今回こそはポチ男を愛でるんや!

というわけで、"「味園ユニバース」を観た Lite"と題して書きたいと思います。Liteといいつつカロリー高めになりそうなやつ。

 

ポチ男、ビジュアル良すぎ問題

まずこれですよ。あのね、ポチ男のすばるくんビジュアル良すぎません?もちろん、お顔が小さくて目力があって端正だっていうのは知ってましたけどね?

新米なわたしからすると、すばるくんの印象はさらさら前髪つやつや後ろ髪くりくりおめめなのです。これまでも長々髪とか半坊主(ざくろみたいなやつ)とかアイドルらしからぬ外見だった時期があったのを知ってはいるのですが、ポチ男はまとめると、短髪・髭・傷・眉間の皺ですよ。はいワイルド。

第一印象は

「いやこの人アイドル?ワイルドすぎかっこよすぎ抱いて…」

でした。

遊びのない短髪だとお顔の良さが際だつなコノコノ~~~

亮ちゃんとは趣味が合わないけど、わたしはすばるくんは短髪のほうが好きです!!!はぁポチ男好き…好き!!!

なおかつあの髭ね。長すぎず短すぎずのアレね。個人的には最高のバランスでした。

顔の傷もね、最初は痛々しいぐらいだったけど、ちょっとずつワイルドを引き立てる要素になっていったよね。全編終わるまで治らないで!って密かに願ってました。結果願いは叶ったわけです。ありがとうございます。ありがとうございます。怪我したてでネットかぶせられたパイナップル?リンゴ?みたいなのもかわいかった…

表情も好みでした。最近のアイドル然としたきらきらも好きなんですけどね、ぼんやりした感じとか、険しい感じとかね。

 

すいかの種を立って飛ばすポチ男

これは、前の記事でも書いたんですけどね、立ってすいかの種飛ばすすばるくん可愛すぎませんか。

しかも、ちょっと後ろに引いて勢いつけてるじゃん愛しい。

シーンとしてはシリアスだったんですが、このすいかの種飛ばし姿が可愛すぎて、それだけで見た価値あったと思えるレベルでした…。ふみちゃんごめんなさいだけれども、すばるくんしか見えてなかったわ…。ところで、口から出る種が見えるかな~見えるかな~って思っていて、何度か見えたのでそれが嬉しかったです。

 

ハンバーガーを交換してくれるポチ男

やだ男前…って思ったシーンNo.1です。

カスミの食べるハンバーガーを奪って「トマト食えへんやろ」って言いながら交換してくれるポチ男~~~

突然の男前で射抜かれました。ほんとずるい。トマト食べれるけど言われたいもん「トマト食えへんやろ」

 

アイロンを取りにもどるポチ男

カスミにアイロンを持ってきてと頼まれて取りに行くポチ男ですよ。(結局取って戻らなかったやつです。)

スチームの手に持つやつを持ってきて、と頼まれた後。「スチームの…手に持つやつ…」と小声で繰り返しながら行くポチ男。

子供か!?!?やだ可愛い育てたい。

母性本能刺激されまくりでだいぶ悶えました。

 

以上、好きなポチ男でした。付け足しみたいになってしまうけれど、もちろん歌うすばるくんは素敵でした。

皆さんはどんなポチ男が好きでしたか?

「味園ユニバース」を観た

渋谷すばるさん主演の「味園ユニバース」 を観ました。今の心境をひとことで表すとですね、ポチ男ロスです。(ポチ男ロスなのか茂雄ロスなのかはひとまず置いておいて)

わたしが約100分間観ていたのは、「演技の上手い渋谷すばる」ではなく、「ポチ男であり茂雄」でした。これから先、渋谷すばるを見ることはあっても、ポチ男に会えることはないというのが切ないです。ポチ男がこの世のどこかで息をしているんじゃないかと信じたい。それぐらい、ポチ男は生きた一人の男でした。

 

見た感想を残しておきたくて書きます。自分の中の「味園ユニバース」を薄めたくなくて、公式のキャッチコピーやプレスリリース、予告ですらも観ていません。もちろんレビューや感想も。そんなこんなで、ちょっと解釈がおかしかったり、間違っていたりするかもしれません。わたしが見た味園ユニバースです。わたしの手垢でぎとぎとな味園ユニバースです。ご承知おきください。基本、記憶に残った好きなシーンベースで書きたいと思います。ネタバレありです。

 

すばるくんの可愛かったところをまとめたネタバレほぼなしverはこちらです。

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こちらもよろしければ

 

すいかの種を飛ばすポチ男とカスミ

茂雄の働いていた工場と実家に行き、彼が傷害事件を起こしたことを知って帰宅したカスミに対し、記憶が戻りつつあるポチ男が「あんな、ちゃんとは思い出されへんのやけど、俺は危ないと思う。」と告げる。そんなポチ男に、ポチ男の働いていた工場は跡形もなかった、ポチ男の過去についてなんの手がかりも得られなかったとカスミが嘘をつくシーン。

それまでのどことなくぼんやりとした感じから、徐々に感情を見せるようになっていくポチ男。彼の過去を知りながら、それを知ったことを悟られまいとするカスミ。とりたてて幸せでも不幸せでもない日々が、もしかしたら変わってしまうのかもしれないと感じさせられた。

そんな中、すいかの種を飛ばすカスミ。「あんたも飛ばしてみぃ」と、ポチ男にもやらせるカスミ。カスミはポチ男にもすいかを食べさせること、種を飛ばさせることで、あえて"なんの変哲もない"日常を作ってくれたのかなと思う。「あんたも飛ばしてみぃ」と言われてポチ男は救われただろうな。自分は危ないのかもしれない、してきたことをしっかりと思い出せないという漠然とした大きな不安の中、それでも日常の中に置いてくれる人がいるということ。

競うように種を飛ばす2人が、とても愛おしく感じられた。(立ち上がって飛ばすポチ男かわいい…)

 

カスミの親指

茂雄の記憶が戻り、カスミの前で元の仲間ショウを一方的に殴りつけてスタジオを出て行った後のシーン。裏の雇い主タクヤに仕事をもらいに行った後、ベンチで座る茂雄の前に、彼が置いていった荷物をまとめたカスミがやってくる。「ライブ、今日やで」というカスミに、「そんな金にならんもん全然意味ないわい」と言う茂雄。「あんただけには言われたくないわ」「ほな帰れや」そしてカスミが茂雄を殴る。

このシーンでは、指を一本一本ゆっくりと開いていったカスミが、ぎゅっとそれを握りしめて、茂雄に向かって突き出すところが印象的だった。その前に、4本指を立てて「うちの世界はこれだけで足りんねん。おじい、スタジオ、マキちゃん、赤犬」と言ったときには折られたままだったカスミの親指。茂雄を殴る前に他の指と同じように開かれた親指は、カスミにとっての世界の5つ目の要素(ポチ男)を意味していると思った。初めは「赤犬に必要なだけ」だったポチ男が、それだけで1つの必要な要素になりつつあったのではないだろうか。それは、未来しかないポチ男とは逆に、過去しかないカスミが久しぶりに見つけかけていた1つだったのではないか。その5つをぐっと握りしめて、カスミは自分の気持ちを茂雄にぶつけたかったのかもしれないと思った。

 

タカアキという存在

映画の中では、タカアキについて多くは語られなかった。だけど、この映画を考える上で、タカアキは非常に重要なピースの1つであると思う。タカアキは、バンド「赤犬」のボーカルで、仕事中に全治2ヶ月の怪我を負う。その結果、ポチ男にボーカルの座を奪われることとなる。

もちろんタカアキがライブに出れなくなったのは、自分が怪我をしたせいである。それが元の理由とはいえ、ボーカルをポチ男に取って代わられる。そして、ボーカルが変わったことだけが理由ではないにせよ、その後メンバーはやる気になる。タカアキが主役の物語だったら、大きな屈辱、挫折だろう。

印象に残っているシーンがある。ユニバースでのワンマンライブが決まったことを、カスミが赤犬メンバーに伝えたときのこと。異議はないかを聞くカスミに、ざわつくメンバー。タカアキは手を挙げていた。自分が歌いたいのだと伝えたいのだと思った。だけど、誰もそれに触れることはない。異議はないな、というカスミによってその場は閉められれる。そして、できたワンマンライブのポスターは「稀代のニューカマー」、ポチ男だ。

だが、スタジオを出て行ったポチ男はライブ当日、ユニバースには現れなかった。このユニバースでのライブのシーンでは、彼の歌っているときのいきいきとした表情と、茂雄を見つけたときの虚無の表情の対比が素晴らしかった。そして、ダイブ。(劇中では、観客の悲鳴と「タカアキさんがダイブしました」というスタッフ、スタッフに運ばれてくるタカアキの姿が映るのみで、ダイブのシーンは無かった)初めは、なんでダイブしたんだろうと思った。メンバーもあっさりしたもので、なんで今するん、ポチ男準備しとけよ、という程度。だが、その後茂雄が歌う姿を見て思った。タカアキはボーカリストとして茂雄に自分の場所を譲ったのだと。きっと、嫉妬とやるせなさと尊敬とともに。葛藤を抱えながら、彼はダイブしてしまっていたのでないか。

タカアキは初めの1回以外、自分が歌いたいと声に出して言うことはない(言ったときもカスミに松葉杖を蹴られて転んで終わった)。ダイブしたときの表情も分からない。だが、多く語らないことが、かえって彼に大きな存在感を与えていると感じた。

 

カスミの「しょうもな」 

カスミはよく「しょうもな」と言う。マキちゃんの名前を出すと喜ぶ医者に対し、ポチ男の面倒を見る自分を「お母さん」と言ってくるマキコに、そして、指長いなと手に触れてくるポチ男に…。本当にしばしば「しょうもな」と言う。そしてこの映画の最後も、カスミの「しょうもな」で幕を閉じる。

カスミはほとんどの場合、眉間に皺を寄せた不機嫌な顔をしている。例えば、驚くシーンや悲鳴をあげるシーンもなかったと思うし、逆に大喜びするシーンや大泣きするシーンもない。全体的に外に見せる顔は温度が低く、いつも淡々と話す。

しかしラストで、ユニバースで歌うポチ男を見てカスミは笑う。堪えきれずといったように顔を綻ばせ、「しょうもな」と言う。

野外ライブに乱入してきた挙句倒れたポチ男を自分のスタジオに連れ帰ったシーンや、元の仲間から茂雄を救い出してユニバースに連れていくシーン等。いくらカスミといえども一悶着あった(感情を見せた)だろうと思われるシーンは、意図的にかそうでないかは分からないが描かれていない。だからこそ、このカスミの笑みが、深く深く印象に残った。

 

『古い日記』

言わずと知れた和田アキ子さんの名曲。(「ハッ」好きとしては見逃せない)劇中でしばしば出てくるこの映画を構成する重要なもののひとつだ。

ポチ男は、夜中にカラオケでこの曲を歌い、自分にはこれだけしかないと言う。茂雄の義兄も、茂雄のことを聞きに来たカスミに対し、茂雄のものはこれ(茂雄の父が歌う『古い日記』と、歌い終わった後の父と茂雄の会話が入ったカセットテープ)だけだと言う。茂雄とポチ男のどちらにとってもこの曲しかないわけだが、それが持つ意味合いは茂雄にとってとポチ男にとってでは異なっていると思う。

茂雄にとっては、お父ちゃんとの思い出。歌手になるという思い。だが父の死後、茂雄は荒れ、それを捨てて(=家に残して)家を出てしまう。

ポチ男にとって、この曲は初めは過去の自分との繋がりだった。だがその後、この曲には新たな意味が追加されたと思う。カスミが持ち帰ったカセットを、おじいが勝手に流していたのを偶然耳にし、ポチ男は記憶を取り戻した。このとき、おじいはカセットに入った茂雄と父の会話を聞き、「お父ちゃんの言う通りやな(=人が何かを始めるのに遅いということはない)」と言う。この言葉により、ポチ男にとってこの曲は、人はいつでも変われるという意味合いを持つものになったのではないかと思う。(後述しますが、記憶を取り戻したとき、彼はまだ「茂雄」ではなく「ポチ男」だったとわたしは考えています)

 

ポチ男と茂雄

記憶を取り戻したポチ男は、おもちゃの銃を持って自分の子供、マサルのところへ行く。このとき、彼はまだ人はいつでも変われると信じる「ポチ男」だったと思う。姉に「俺は変わったんや」と言うポチ男。それに対し、「刑務所に入ったくらいで変われるならわたしも入りたい」と返す姉。ポチ男はきっと、刑務所の中でではなく、「ポチ男」として暮らす中で自分は変わったと思っていたのではないだろうか。激しい応酬の中、「そんなに嫌なら(豆腐屋を)辞めたらいい」というポチ男に、姉は「あんたは何も変わってない」と言い放つ。全てを捨てた「茂雄」のままだ、と烙印を押される。その後、誰もいなくなった店先に茂雄は立ち尽くす。彼にとって、やはり自分はポチ男ではない、茂雄だったのだと思わされた瞬間だったのではないだろうか。

その後、カスミが「ポチ男」と言う度、彼は「茂雄や」と律儀なほどにしっかりと返す。自分はやはり変われなかったのだ、そんなに世の中は甘くないと、自分自身に言い聞かせている言葉に聞こえる。

顔を洗い、鏡を見ているシーンも似ている。茂雄が鏡を見るシーンは2度ある。1度目は襲われた後。血を洗い流し、鏡で自分の姿を見て「誰や」と呟く。2度目は昔の仲間と仕事をしに行く前。彼は何も言わず、鏡を睨む。言葉はないが、胸の内で「誰や」「茂雄や」と自分に言い聞かせているようにも見えた。

茂雄が元の仲間に嵌められたことに気づいたとき、カスミは彼女自身のために茂雄を救い、ユニバースへ連れて行った。タカアキが歌えないとなったとき、カスミは言う。「こっからはあんたが決めろ」この言葉には、歌うかどうかは茂雄が決めろと言っているだけではなく、ここから先どう生きていくか決めろと言っているようにも捉えられる。全てを捨て、ドブのような血の臭いをさせる茂雄として生きるのか。人は変われると信じ、大切なものを一つ一つ増やしていくポチ男として生きるのか。

そしてしばらくの逡巡の後、茂雄は歌う。ポチ男として生きることはできなくとも、ポチ男のように生きたいという気持ちの表れではないだろうか。圧巻の歌声はさすがだった。(あと個人的には、茂雄が1番すばるくんになっていたシーンだと思った)

 

その後の茂雄

(※多分に妄想です。根拠一切なしのやつです。)

わたしは、茂雄が赤犬のボーカルとして歌ったのは、あの2回で終わりだと思う。

茂雄は、あのとき赤犬に必要だった。ライブに出るため、メンバーのやる気を出すため。赤犬を完璧にするために必要だった。だが、本当の意味で赤犬を完璧にするためには、そこにはタカアキが必要だ。

カスミはポチ男ノートの「記憶が戻りつつある?戻ったら」と書いた部分をタカアキの写真で上から隠していた。戻ったら、いなくなったら。きっとカスミはポチ男がいなくなることを考えたくなかった。だけど、元を正せばポチ男はいなかった人。いなくなったら、元に戻るだけ。赤犬のボーカルはタカアキに。それを自分に言い聞かせるためにも、カスミはタカアキの写真を使ったのではないか。

そして、カスミも茂雄を説得するシーンでは認めていた。茂雄に歌ってほしいのは、「ただ単純にうちが見たいだけや」と。赤犬のためにも茂雄が必要だが、何よりも自分のために茂雄が必要であるという気持ちが隠されていると思う。

それが恋なのか、家族に向けるような愛なのか、なんなのかは分からないけれど、きっと赤犬で歌うことが無くなっても茂雄は急にカスミの前から消えはしないと思う。カスミの世界の5つ目として、ずっとカスミの側にあってほしい。なんの根拠もないけれど、そうじゃないかな、そうだといいなと思う。

 

 

セリフが少ないからこそ、ずっしり刺さるのが多かった。 すばるくんが愛しかったシーンについては、また別でもっとライトに書きたい。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。読書感想文並みに書いたな?

さーて予告編とかインタビューとかレビューとか見ちゃおっと!

以上、新米でした🌾

 

味園ユニバース 通常版 [DVD]

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旅人好きです旅人

「応答セヨ」リリースおめでとうございます。ありがとうございます。おかげで本屋さんに長居することになりました。(ちょっと前のペコジャニ∞!スタート時も同じようなことになった)

イケ田章大(TVガイドAlpha 山田)にするか、ナチュ田章大(TVガイド 雛安)にするか、カワ田章大(ザテレビジョンCOLORS やすば)にするか悩んで、カワ田章大を購入したよ〜!新米です。

 

本日は「感謝=∞」の4曲目「旅人」です。

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レビュー

この曲最高では!

簡潔に言うと好きです。かなり好きです。

 
まず、前奏が最高

いちばん初めの「シュルルルルパーン」からテンションマックスになれちゃう。

次のキーボードのメロディーとドラムも最高。来るぞ来るぞ来るぞ〜感がすごい(語彙力が底辺)

 

歌声が最高

みんないきいきしてません?かわいい。歌ってる姿を想像するだけで愛しい…

あとは、全員の声がしっかり聞こえる気がします。「冷たく吹きすさぶ」の村上さんやら、「今更に気づき始めてる」の横山さんやら。

 

変拍子が最高

3回目のBメロのあとの変拍子です。何が最高って、変拍子の後がみんなで歌うサビなところ。

他の変拍子無しでのサビの入りよりも入るタイミングが早くて、前に向かっていく力強さを感じます。好きです。

 

旅人

前奏の感じやAメロ(冷たく吹きすさぶ〜等)で鳴ってる風の音、後奏のジェット機みたいな音から空の旅人かな?と思っていました。

イメージとしては紅の豚とかライト兄弟とかみたいな感じ。

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↑これ

でも、歌詞を見ると

絶え間なく漕ぎ出すあのに乗って出かけよう

なんですね。

まあ、たしかに大海原に出て行くイメージも湧かなくはない。ただ、完全に飛行機乗りで妄想してたので面食らいました笑(飛行帽かぶってるイメージでした)

 

あと、全体を通してベースラインがかっこいい。

ただ、Cメロのすばるくんパート(あの人の言葉を)は、メロディーラインにちょっと違和感を感じる…

 

ランキング

1.旅人
2.DREAMIN' BLOOD
3.浪花いろは節
4.All of me for you

 

わたしとしては、今までの中だと1番好きです。もちろん、みんなの歌声もすきなんだけど、それよりもまず曲のイメージや音、構成が好きだな〜

 

お読みいただきありがとうございました。

All of me for you

仕事でイタリアに来ています。いつもぐうすか眠るわたしですが、飛行機の席がめちゃくちゃ狭かったのと、リクライニングが死んだシート×でかいヘッドレストのおかげで垂直どころか鋭角で座っていたので眠れませんでした。イヤフォンジャックは詰まってたし、ドリンクホルダーは壊れてたし、いやあすごいハズレ席だったな!✌︎

おかげでたくさん曲が聞けました

 

さて3曲目、「All of me for you」です。

 

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レビュー

雨の夜の高速によく合いますね(限定的)

ジャニーズのアルバムに1曲はある切なめラブソングだな?関ジャニ∞ではそんなこともないですかね?どちらか言うとSMAPのイメージで言ってます。

関ジャニ∞も、昔は今よりも「The ジャニーズアイドル」だったのかなあと思いを馳せました。というか、グループが若い時こそこういう大人びた曲をやりがちなんですかね?キャラがついてくる前というか…

いや、ますます勝手なイメージですすみません。

 

あと結構古い曲を聞いてると、今よりもメインボーカルの比重が重いんですね。

すばるくん全体的に今よりもライトで甘い声。

ゥオロミフォーユーゥウーウウウーウー

の最初のゥのギューン感。ギューンってしました本当に。もちろんその後のウーウウウーウーもギューンってしましたけど。

ラララーラララーラララララ

らへんは今のすばるくん感もありつつ。

錦戸くんはやっぱり亮ちゃん。

オロミフォーユーゥウーウウーウー

、せ、切ねえ…!

高い声、切ない曲に合ってて良いんだけど今のスパイシーな声の方が好きです。この亮ちゃんが今の錦戸くんになるのかと思うと、どういう風に育っていくのか追いかけていきたいところ。

内くんのことは全く知らないのですが(本当にヤスと一緒に女装するのしか見たことない)、この人もめちゃくちゃかっこいいですね。歌を聞いたことしかないから、結構クールな感じなのかなとか勝手に想像しています。内くんが今もいたらどうなっていたんだろう、内くんは、関ジャニ∞は…と考えるのは多分どつぼにはまるヤツですね…。願わくばそれも見てみたかった。もしリアルタイムで脱退を見ていたら辛すぎたかもしれない。そして今後も関ジャニ∞関ジャニ∞として末長く活動してくださいますように…

 

個人的に好きなのは、効果的に出てくるシンセベース(?)と、キーボード(シュピンシュピン)です。特に2番の

心なら痛いのに

の部分のシュピンシュピンは1番にないので、ハッとさせられます(細かすぎて伝わらないアレかな…)

 

ランキング

1.DREAMIN' BLOOD
2.浪花いろは節
3.All of me for you

 

こうです。

新米的には歌詞があんまり好きではありませんでした…(合意の上で別れたんでは!?!?明日が来る意味などないとか言わないで?!?!となってしまった)

ダンス曲なんですね、これ。禁忌を犯してチラッと動画見てしまいましたが、金髪亮ちゃんがわたしとしては違和感でした。黒髪の方がゼッタイカワイイ!

 

以上、新米でした。

丸山隆平さんのベースについて考えてみた

11/11、ベースの日でした。過ぎました。

 

前にも書いたのですが、わたしは大学時代ベースを弾いていました。(好きなベーシストは元銀杏BOYZ安孫子真哉、通称あびちゃんです。)高校時代に好きだった人がベースを弾いており、そのひとに影響を受けて…という至極単純&安直な理由で始めました。誰しもそんなほろ苦青春エピソードあるでしょう!最近は固定のバンドを組んでいないので、ベースはご無沙汰しています。

 

そんなわたしですが、ベースの日ということで今回は我らが関ジャニ∞のベーシスト丸山隆平さんについて書きたいと思います。関ジャニ∞についてはまだまだ新米のぺーぺーかつすごくベースが上手いという訳ではありません。なので、気分を害された方がいらっしゃったらすみませんと最初に謝罪を入れておきます。

 

初めて丸ちゃんのベースを見た時のこと

わたしが初めて丸山さんのベースを見たのは、METROCKのDVDでした。それまではバラエティでしか関ジャニ∞を見たことがなかったので、誰がどの楽器をやっているかも曖昧で、曲も「ほんでもってそ〜んでまいどあり!」と「ズッコケ男道〜てれんてれんてれんてれってっ」ぐらいしか知りませんでした。 関ジャニ∞がMETROCKに出たということ、そこで高評価を受けたということはロック好きの界隈でも話題になっていたので知っていたのですが、その頃はのちに自分が関ジャニ∞にはまるとも知らない頃。「へぇ~アイドルでロックフェス出るんだ」「関ジャニ∞ってバンドやってんだ」ぐらいの感じでした。まさか沼にはまるとは!その後、バラエティを見て彼らのことが気になり始めて調べていたときに、ちょうどMETROCKのDVDが発売されたということだったので購入してみました!ナイスタイミング!(ここから本格的に関ジャニ沼に足を突っ込むことに)

 

それを見て、まず一番に驚いたのは丸山さんのベースの上手さ。わたしがベースをやっていたからというのはもちろんあると思いますが、まず目がいったのは丸山さんのベース。そして大倉くんのドラム。関ジャニ∞の音楽性が認められたというのは、この2人によるところが大きいのではないでしょうか。今回は丸山さんのベースを見て感じたことを書きます!

 

歌うベース

丸山さんのベース、一言で言うとすごく表情があるなと思いました。弾いてる丸山さんの表情やリズムの取り方もさることながら、音も滑らかで伸びやか。いわゆる「ベースが歌ってる」ってやつだなあと。特に、「言ったじゃないか」のラストが秀逸。本当に聞いていて気持ちが良かった。この人すごい。そこらへんのベーシストと比べても全く遜色ない、と思いました。

 

いろいろな奏法

指弾き、ピック弾き、スラップと様々な奏法をされていたのも印象的でした。ベーシストって指弾きが得意!とかピック弾きが得意!とかあると思うんだけど、両方やっていて、しかもどちらもレベルが高い。

特にピック弾きの方が歌うベースを弾くのは難しいと思うけど、それを難なくこなしていて、おおっと思いました。あとは、「LIFE 〜目の前の向こうへ〜」のダウンピッキング。あれめっちゃくちゃ疲れるんです。でも音粒が揃ってるし、疲れを感じさせない良い疾走感。

 

歌いながらのベースの安定感

ベースボーカルやコーラスは、ギターボーカルやコーラスに比べて段違いに難しいのですが、それでもあの安定感はすごい。歌ってても手ぬかりのないベース、甘い歌声。いいねボタン連打。

 

DVDを見て感じた近年の成長の目覚ましさ

そのあと、「関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!」を見ました。そこで、ものすごく失礼なのだけど、もしかして過大評価してしまっていたかなと思いました。丸山さんの演奏が硬い感じがして。譜面通りには弾けているのかもしれないけれど、だいぶ音が硬くてベースは歌ってはいないなと思いました。

 

でも、その後「関ジャニ∞リサイタル 真夏の俺らは罪なヤツ」、「関ジャニ's エンターテイメント」と見て、ああ、丸山さん、最近ものすごいスピードで上手くなってるんだ、と分かりました。

 

ただ、キャリア10年以上にもなる人が、そんなに急に上手くなったりするのかな?とも疑問に思っていました。

 

ビジネスベース発言について思ったこと

なので、丸山さんの2年前までは「ビジネスベース」だったという発言を聞いたとき、なるほどそれで最近ものすごく上手くなってるんだ!と納得しました。

 

 

ベースはひとりで練習するのもなかなか辛いし、楽しくはないことも多いとわたしは思います。もちろん、大好きでひとりででも楽しんでできる人もいますが。なので、丸山さんの「2年前まですっごいベース嫌でした」「すごいベースって素敵で楽しい楽器だな」っていう言葉を聞いて、ああこれはどちらも彼の本心なんだろうなと勝手ながら思いました。番組って関ジャムだろうな、人とのつながりが彼をのせたんだ、それって素敵なことだなと。どのような理由で丸山さんがベーシストになったのかはわたしは知りませんが、もしかしたらビジネス的な面もあったのでしょうか。

 

ビジネスベース発言はファンの目線からしたらちょっと良くなかったかもしれません。ただ、いつもどことなく掴めない彼の本音の部分だったのかなと思うと、それを知れたことに対して嬉しくも感じました。謎多き男の本心が垣間見えたときのドキドキ…。それに加えて、ベースが素敵だと思えるようになった丸山隆平というベーシストは今後きっともっとすごいものを見せてくれると確信しました。ほんと罪な男。

 

今後とも、丸山さんのベースに注目していきたい次第です。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。新米でした。